色材協会誌
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最新化粧品・ヘルスケア講座(第XIV講)
化粧品用無機色素の海外規制
金丸 哲也
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2012 年 85 巻 10 号 p. 421-426

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抄録

化粧品に使用される色素は,有機色素,無機色素,および天然色素に大別される。その中で有機色素については,安全性・安定性の観点を中心にこれまで多くの研究がなされ,日本や欧米諸国で使用できる色素のリストが公布されており,本講座でも取り上げられている。一方,無機色素(たとえば,酸化チタンや酸化鉄顔料など)については,その規制状況において日本と欧米でやや差があると考えられる。具体的には,欧米での無機色素の規制は,有機色素同様の規制が以前から敷かれており,化粧品事業をグローバルに展開するうえでその理解や対応は不可欠である。本報告では,化粧品用無機色素として代表的な顔料に関する日本・米国・欧州での規制内容を比較し,その傾向を紹介する。

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© 2012 一般社団法人 色材協会
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