日本集中治療医学会雑誌
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解説
急性心筋梗塞に関する全国データネットワークの構築の意義
佐藤 直樹田中 啓治神畠 宏公文 啓二上嶋 健治坪井 英之中尾 浩一林田 憲明三嶋 正芳宮崎 俊一吉野 秀朗山科 章
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2008 年 15 巻 4 号 p. 503-507

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抄録

日本における急性心筋梗塞患者に対する治療は,冠インターベンション,バイパス術ともに世界でもトップレベルにあることは疑う余地がない。しかし,疫学データに関する点では,明らかに世界に遅れをとっている。2008年に日本循環器学会からST上昇型急性心筋梗塞のガイドラインが公表される予定であるが,今後,ガイドラインをより充実させるために,日本における急性心筋梗塞に関する全国データネットワークの構築を今から検討しておくことは非常に重要である。そして,疫学データが集積されれば,ガイドラインへの反映も含めてさらに日本の急性心筋梗塞治療に大きく貢献するはずである。このようなデータネットワークを構築する意義と方法について,日本集中治療医学会CCU委員会によるアンケート調査を参考に解説する。

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© 2008 日本集中治療医学会
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