2021 年 58 巻 5 号 p. 522-527
回復期リハビリテーション病棟から生活期への移行に際しては,退院前カンファレンスなどで,患者の身体機能や能力退院先の生活環境を十分に考慮し,(住宅改修を含む)生活環境整備や人的手段の活用,各種福祉機器の導入,退院後のリハビリテーション医療の継続方法などを決定し,生活期に円滑に移行できるようにケアマネジャーなど生活期スタッフと綿密に連携することが必要である.また,退院後も定期的に障がいの変化を診断・治療する必要があり,地域包括ケアシステムの中で,地域リハビリテーションスタッフやケアマネジャー,保健師,介護福祉士の他,自治体や地域住民を含めた総合的・包括的な生活期リハビリテーション医療の構築が望まれる.